ゴールベースシナリオ理論に基づく幼児虐待防止教育プログラム向けVRアプリの開発
近年、児童虐待の相談件数が増加しており、虐待の兆候を早期に発見し、適切な対応を行うためには高い観察力とコミュニケーション能力が求められます。しかし、実際の現場での対応経験を積む機会が限られており、従来の教育手法では十分な実践的学習が難しいという課題がありました。
一方、VRは専門職研修において実践的かつ効果的な教育手法として注目されていますが、自学自習が可能な教材の開発は進んでいません。
そこで本研究では、児童虐待防止教育プログラムの為の自学自習可能なVR アプリを開発しています。
虐待の疑われる疑似的な家庭を仮想空間に再現し、学習者が家庭訪問を模擬体験しながら、虐待の兆候を観察し、適切な対話を行うことを通じて、実践的なスキルを習得できる環境の提供を目指しています。
MetaQuest3で家庭訪問を模擬体験する動画