バスプローブデータと地域オープンデータを組み合わせた新たなデータ分析基盤についての研究開発

 本研究プロジェクトでは、千歳市で利用されているバスロケーションシステムに蓄積したデータの可視化やAI的な分析手法を用いた活用方法の検討を目指しています。
 バスロケーションシステムとは、バス利用者に向けたバス運行の可視化を狙ったものであり、バストラッキングシステムとも言います。一般的なバスロケーションシステムはスマートフォンやパソコン、デジタルサイネージなどの機器を通じてバスの現在位置や運行の遅れをリアルタイムに表示するシステムや、運行ルートや発着時間を検索できるシステムが備えられていることが多くなります。
 本研究では千歳市内を運行する路線バスで運用しているバスロケーションシステム「ち〜なび」を利用しています。「ち〜なび」は本プロジェクトが開発したシステムです。各バスに搭載したスマートフォンのGPS機能と無線通信機能を利用して、バスの現在位置を把握しています。「ち〜なび」のシステム概要図は図1になります。
 現在はバスロケーションシステムに蓄積したデータのAI的な分析を行っており、教師ありニューラルネットワークも用いた遅延要因の特定や「ちーなび」へのユーザーのアクセス要因の特定などを行っています。


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図1 「ち〜なび」のシステム概要図